先週日曜日に英検準1級を受けましたが、いまさらですが間違った箇所の復習をしてみました。本当は二次試験の準備をしないといけない時期なのですが……。
復習するべき問題は、3問中2問も間違えてしまった大問3-1(pp.8-9)です。問題文の原文を全部載せると引用の範疇に収まらなさそうなので、以下は訳文(超適当訳)のみです。問題文自体は英検の公式サイトから取得できます。
Paradise Lost?
ハワイの最も有名な観光目的地のワイキキビーチは、1年に30センチの割合で浸食されています。これは主として、ここ100年に渡る自然の気候変動による海面の上昇が原因です。さらなる原因は、しかしながら、堤防――皮肉にも、自分たちが持つ土地の海岸線の領域を守るために作られた建造物――の建築でした。堤防は海に流れる水の流れを変え、通常よりも大きい力でワイキキビーチから砂を引き離しました。
もしビーチが消失したとすると、ハワイは年間およそ20億ドルの観光支出を失うことになります。見通しについての最近の調査で、ビーチが完全に侵食されたとして、58%の観光客がワイキキに滞在しなくなるだろうということが判明しました。この危機に対して、ハワイ州政府は、ビーチ回復プロジェクトに関して、ワイキキの多くのホテルを所有する京やホテルアンドリゾートと協力しました。400万ドルをかけた京やプロジェクトでは、近くの沖合からポンプで砂を汲み上げることでワイキキビーチを拡大します――基本的には流出した分の砂を置き換えます。海水浴客に新たなスペースを提供することに加えて、海底の余分な砂をきれいにすることで海洋環境を改善することも期待されています。
京やプロジェクトは差し当たりワイキキの観光産業を救うかもしれませんが、このプロジェクトのメリットに疑問をもつ人たちは、海面が上昇し続けることにより少なくとも2・3年に一度は同じような取り組みが必要になるだろうと指摘しています。その一方で、沿岸の土地の持ち主は、自分たちの土地を守るためにおそらく堤防を建て続けるでしょう。このプロジェクトを批判する何人かは、このようなことが起きないようにするため、海岸線でさらなる開発をすることを政府が禁止する必要があると発言しています。この意見が支持を得る兆候はあります。土地利用と環境を専門に扱う弁護士のデニス・ウォンは言います。「徐々に、人々は海岸線が非常に動的であることを理解し始めています。そしておそらく、それに対抗するよりはむしろ離れた方がメリットがあるでしょう」
私が間違えたのは問題No.33と34です。問題No.33は以下のとおりです。
No.33 The beach restoration project sponsored by the Hawaii state government and Kyo-ya will (ハワイ政府と京やの後援を受けているビーチ回復プロジェクトは、)
- prove unpopular with some hotels as it means Waikiki Beach must be closed for a period of time. (それがワイキキビーチをしばらくの間閉鎖しなくてはならないことを意味するため、いくつかのホテルから不評を買うことが判明する)
- provide tourists with an alternative to Waikiki Beach by improving the condition of lesser-known beaches nearby. (近くのあまり知られていない浜辺を改良することによって、観光客にワイキキビーチの代わりとなる浜辺を提供する)
- create a larger area of beach for public use while helping to maintain the health of the ocean. (海洋環境を維持するのに一役買いつつ、一般利用のためのより大きな浜辺を作る)
- involve transporting sand from beaches in other parts of Hawaii to replace the sand that has been lost. (失われた砂を差し替えるために、ハワイの他の場所から砂を運び出すことを行う)
ここで私は「4番」を選んで間違いました(正解は「3番」)。間違った原因ですが、
The $4 million Kyo-ya project will widen Waikiki Beach by pumping in sand from a short distance offshore -- essentially replacing sand that has been washed away. (400万ドルをかけた京やプロジェクトでは、近くの沖合からポンプで砂を汲み上げることでワイキキビーチを拡大します――基本的には流出した分の砂を置き換えます。)
この文章の最後の「offshore(沖合)」を「seashore(浜辺)」と誤読したのが敗因でした。もしかしてこれっていわゆる「引っ掛け問題」ですか? いや、まあ、考えてみれば、近くの浜辺から砂を移動するのであれば「by pumping in sand」みたいな表現はしないような気がします。しかも、その次の文章で、
Aside from providing beachgoers with additional space, it is also hoped this will improve the marine environment by cleaning excess sand from the seabed. (海水浴客に新たなスペースを提供することに加えて、海底の余分な砂をきれいにすることで海洋環境を改善することも期待されています。)
このように「seabed(海底)」とあるわけで、ちゃんと読んでいれば分かっていたことでした。
もう一つ間違えた問題はNo.34です。
No.34 What is the opinion of some critics of the beach restoration project? (ビーチ回復プロジェクトに対する批判者の意見は何か?)
- To effectively deal with further erosion, it is necessary to change current rules concerning property development. (さらなる浸食に効果的に対処するためには、土地開発に関する現行の制度を変更することが必要である)
- Hotels supporting the project have put more emphasis on the needs of tourists than those of Waikiki residents. (このプロジェクトを支援しているホテルは、ワイキキの居住者のニーズよりも、観光客のニーズの方により重点を置いている)
- Similar efforts in the future will be difficult because local property owners have indicated they will refuse to cooperate. (地元の土地のオーナーが今後協力することを拒むことを示唆しているので、将来の同様の取り組みは難しくなるだろう)
- The cost of the project should be entirely covered by the businesses that will directly gain from its completion. (プロジェクトにかかるコストは、その完成によって直接利益を得る企業によって、全額賄われるべきである)
1番と3番で迷ったあげく、適当に「3番」を選んで間違いました(正解は「1番」)。いま冷静に振り返れば、不正解の選択肢で述べられていることは本文中にまったく書かれていないことなので、なんで間違ったのかよく分かりません。
これは私の悪い癖で、この手の長文問題で内容の理解があやふやな状態な場合に、勝手な想像でストーリーをでっち上げて、それを元に回答するというのをよくやってしまいます。今回の場合、3番の選択肢はいかにもありそうな話だということで、時間に追われて3番を選択してしまったものと思われます。仮にこういう手段を使って正解できたとしても、試験で点を取ることにしか役立たないわけで、実際の英語運用能力にはさっぱり結びつきません。ちゃんと内容を理解するようにしないとダメですね。
さて、二次試験まであと3週間。まったく準備していませんが、そろそろ対策を始めますかね。
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