2011-01-23

2010年度 英検準1級(第3回) ~ TOEICに慣れた視線から見た英検の感想

今日は英検準1級の一次試験を受けに行きました。TOEICは(IP試験で)さんざん受験したことがありますが、いわゆる「英検」を受けたのは非常に久しぶりで、なかなか新鮮でした。解答用紙にアンケートのようなものがあって、「過去に合格した級」をマークする欄があったのですが、「そういえば、かつて若かりし頃に3級を受けたっけなあ」などと思いつつマークしました。というわけで、TOEICに慣れた視線から見た英検の感想についてまとめておきます。

まずは筆記問題です。大問1の語彙問題ですが、過去問題で何度か挑戦していたので重々分かってはいたものの、やはり難しい……。TOEICではお目にかかれない単語がいろいろ出てきます。よく分からなかった問題には(後で見直すために)問題用紙に「?」マークを書いていたのですが、今見ると25問中13問に「?」がついていました。結局、後から見返す時間なんてなかったのでそのままにしましたが。

大問2の読解問題(空所補充)は、現行のTOEICで言うとPart VIにちょっと似ています。ただし、TOEICでありがちな一目見て答えがわかるような文法問題はありませんし、文章量も多いので、ちゃんと文章を読んで内容を把握する必要があります。

大問3の読解問題(一致選択)がかなり大変で、TOEICのPart VIIの長めの文章よりもさらに長い文章で、かつ中身のある文章なので、読むのに相当苦労しました。TOEICのPart VIIでは「問題文を先に読んで、それから本文を読む」という有名なテクニックがあり、これは英検の読解問題でもそれなりに有効ではありますが、英検の大問3の場合、問題の選択肢自体も長めの文章が並んでいるのが地味にきついところです。ここは配点が各2点なので重要です。

大問4の作文問題は、普段英文を書く際に、辞書サイト・翻訳サイト・Google先生にいかに依存しているかを思い知らせれました。気の利いた言い回しの一つも使いたいところですが、適切な表現が頭の中から出てこず、仕方なく相手のメールに書いてある表現をそのまま流用してごまかしてみたり。

作文の内容を問題用紙に書き写す時間がなかったので詳しく覚えていませんが、「ペットを捨てるのはなぜだと思う?」みたいな話については「昨今の不況で経済的な余裕がなくなったため」みたいな理由で文章をでっち上げました。過去問題をやった際に何度か作文もしたわけですが、何かにつけて「(不況の影響で)カネがないため」というのを理由にして文章を書いていたので、今回もその方向に無理やり持っていきました。

筆記試験の全問題を解き終わったところで残り時間が10分弱しかなく、あわててリスニングパートの「下見」を始めました。TOEICと違ってリスニングとリーディングの順番が逆なので、筆記試験を早めに終わらせてリスニングの準備をするというテクニックがメジャーなようです。もっとも、英検のリスニング問題は(TOEICとは違って)問題文が印刷されていない(選択肢だけしか印刷されていない)ので効果は限定的ですが、それでも4つの選択肢を見ればある程度は話題の予想はつきます。

リスニングのPart1は、旧制度のTOEICのPart IIIにちょっと似ています(旧TOEICでは、たしか1つの会話につき1問でした)。とはいえ、TOEICと比べると会話が長いし、問題文が印刷されていないのでそう楽ではありません。

Part2はTOEICのPart IVに似ていますが、読み上げられる文章はかなり長いし、1つの文章につき2問あるし、例によって問題文は印刷されていないし、かなりきついパートです。ここが準1級で最も大変なところだと思います。私はここでかなり勘頼みのマークを強いられるはめになってしまいました……。

Part3はTOEICにはないタイプの問題で、実生活でありそうなシチュエーションの元でアナウンスが流れ、適切な行動をとるための選択肢を選ぶというものです。各問題の前に状況を把握するための時間(状況説明の文章を読むための時間)が10秒与えられるのと、アナウンス(問題文)自体がさほど難しくないことも相まって、少なくともPart2よりはだいぶ簡単です。にもかかわらず、このパートは配点が各2点もあるのは解せないところです。もっとも、私は少なくとも1問(下手すると2問も)間違ってしまったのですが……。

正解発表は月曜日の午後とのことなので、後ほど答え合わせと間違った箇所の復習をやろうかと思います。問題用紙を持って帰れるというのは英検のいいところですね。

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