2011-01-31

2010年度 英検準1級(第3回) 間違った問題の復習

先週日曜日に英検準1級を受けましたが、いまさらですが間違った箇所の復習をしてみました。本当は二次試験の準備をしないといけない時期なのですが……。

復習するべき問題は、3問中2問も間違えてしまった大問3-1(pp.8-9)です。問題文の原文を全部載せると引用の範疇に収まらなさそうなので、以下は訳文(超適当訳)のみです。問題文自体は英検の公式サイトから取得できます。

Paradise Lost?

ハワイの最も有名な観光目的地のワイキキビーチは、1年に30センチの割合で浸食されています。これは主として、ここ100年に渡る自然の気候変動による海面の上昇が原因です。さらなる原因は、しかしながら、堤防――皮肉にも、自分たちが持つ土地の海岸線の領域を守るために作られた建造物――の建築でした。堤防は海に流れる水の流れを変え、通常よりも大きい力でワイキキビーチから砂を引き離しました。

もしビーチが消失したとすると、ハワイは年間およそ20億ドルの観光支出を失うことになります。見通しについての最近の調査で、ビーチが完全に侵食されたとして、58%の観光客がワイキキに滞在しなくなるだろうということが判明しました。この危機に対して、ハワイ州政府は、ビーチ回復プロジェクトに関して、ワイキキの多くのホテルを所有する京やホテルアンドリゾートと協力しました。400万ドルをかけた京やプロジェクトでは、近くの沖合からポンプで砂を汲み上げることでワイキキビーチを拡大します――基本的には流出した分の砂を置き換えます。海水浴客に新たなスペースを提供することに加えて、海底の余分な砂をきれいにすることで海洋環境を改善することも期待されています。

京やプロジェクトは差し当たりワイキキの観光産業を救うかもしれませんが、このプロジェクトのメリットに疑問をもつ人たちは、海面が上昇し続けることにより少なくとも2・3年に一度は同じような取り組みが必要になるだろうと指摘しています。その一方で、沿岸の土地の持ち主は、自分たちの土地を守るためにおそらく堤防を建て続けるでしょう。このプロジェクトを批判する何人かは、このようなことが起きないようにするため、海岸線でさらなる開発をすることを政府が禁止する必要があると発言しています。この意見が支持を得る兆候はあります。土地利用と環境を専門に扱う弁護士のデニス・ウォンは言います。「徐々に、人々は海岸線が非常に動的であることを理解し始めています。そしておそらく、それに対抗するよりはむしろ離れた方がメリットがあるでしょう」

私が間違えたのは問題No.33と34です。問題No.33は以下のとおりです。

No.33 The beach restoration project sponsored by the Hawaii state government and Kyo-ya will (ハワイ政府と京やの後援を受けているビーチ回復プロジェクトは、)

  1. prove unpopular with some hotels as it means Waikiki Beach must be closed for a period of time. (それがワイキキビーチをしばらくの間閉鎖しなくてはならないことを意味するため、いくつかのホテルから不評を買うことが判明する)
  2. provide tourists with an alternative to Waikiki Beach by improving the condition of lesser-known beaches nearby. (近くのあまり知られていない浜辺を改良することによって、観光客にワイキキビーチの代わりとなる浜辺を提供する)
  3. create a larger area of beach for public use while helping to maintain the health of the ocean. (海洋環境を維持するのに一役買いつつ、一般利用のためのより大きな浜辺を作る)
  4. involve transporting sand from beaches in other parts of Hawaii to replace the sand that has been lost. (失われた砂を差し替えるために、ハワイの他の場所から砂を運び出すことを行う)

ここで私は「4番」を選んで間違いました(正解は「3番」)。間違った原因ですが、

The $4 million Kyo-ya project will widen Waikiki Beach by pumping in sand from a short distance offshore -- essentially replacing sand that has been washed away. (400万ドルをかけた京やプロジェクトでは、近くの沖合からポンプで砂を汲み上げることでワイキキビーチを拡大します――基本的には流出した分の砂を置き換えます。)

この文章の最後の「offshore(沖合)」を「seashore(浜辺)」と誤読したのが敗因でした。もしかしてこれっていわゆる「引っ掛け問題」ですか? いや、まあ、考えてみれば、近くの浜辺から砂を移動するのであれば「by pumping in sand」みたいな表現はしないような気がします。しかも、その次の文章で、

Aside from providing beachgoers with additional space, it is also hoped this will improve the marine environment by cleaning excess sand from the seabed. (海水浴客に新たなスペースを提供することに加えて、海底の余分な砂をきれいにすることで海洋環境を改善することも期待されています。)

このように「seabed(海底)」とあるわけで、ちゃんと読んでいれば分かっていたことでした。

もう一つ間違えた問題はNo.34です。

No.34 What is the opinion of some critics of the beach restoration project? (ビーチ回復プロジェクトに対する批判者の意見は何か?)

  1. To effectively deal with further erosion, it is necessary to change current rules concerning property development. (さらなる浸食に効果的に対処するためには、土地開発に関する現行の制度を変更することが必要である)
  2. Hotels supporting the project have put more emphasis on the needs of tourists than those of Waikiki residents. (このプロジェクトを支援しているホテルは、ワイキキの居住者のニーズよりも、観光客のニーズの方により重点を置いている)
  3. Similar efforts in the future will be difficult because local property owners have indicated they will refuse to cooperate. (地元の土地のオーナーが今後協力することを拒むことを示唆しているので、将来の同様の取り組みは難しくなるだろう)
  4. The cost of the project should be entirely covered by the businesses that will directly gain from its completion. (プロジェクトにかかるコストは、その完成によって直接利益を得る企業によって、全額賄われるべきである)

1番と3番で迷ったあげく、適当に「3番」を選んで間違いました(正解は「1番」)。いま冷静に振り返れば、不正解の選択肢で述べられていることは本文中にまったく書かれていないことなので、なんで間違ったのかよく分かりません。

これは私の悪い癖で、この手の長文問題で内容の理解があやふやな状態な場合に、勝手な想像でストーリーをでっち上げて、それを元に回答するというのをよくやってしまいます。今回の場合、3番の選択肢はいかにもありそうな話だということで、時間に追われて3番を選択してしまったものと思われます。仮にこういう手段を使って正解できたとしても、試験で点を取ることにしか役立たないわけで、実際の英語運用能力にはさっぱり結びつきません。ちゃんと内容を理解するようにしないとダメですね。

さて、二次試験まであと3週間。まったく準備していませんが、そろそろ対策を始めますかね。

2011-01-29

新生iKnow!を触ってみての感想

以前から私が英語学習のために使っている「smart.fm」ですが、先日ついに「サービス終了のお知らせ & 有料新サービスへの移行」という話が出てしまいました。月額1000円ですか……。有料新サイトの名前は「iKnow!」で、以前からのユーザーであれば周知の事実ですが、現行のsmart.fmがリニューアルする前のサービス名称が「iKnow!」でした。

料金を払ってまで続けるかどうか微妙なところですが、トライアル期間は無料とのことなので、まずは新生iKnow!を使ってみないことには判断できません。というわけで、ちょっとだけ触ってみての感想をまとめてみました。だらだら書いていたらすごく長くなってしまいました……。

2011-01-24

2010年度 英検準1級(第3回) 自己採点結果

昨日受験した英検準1級ですが、公式の解答速報が出ましたので、さっそく採点してみました。

STEP EIKEN Grade Pre-1 (2010-3)

語彙(空所補充) 21/25 84%
読解(空所補充) 6/ 6 100%
読解(一致選択) 14/20 70%
作文(英作文) ??/14 ??%
聴解(会話文) 10/12 83%
聴解(説明文) 7/12 58%
聴解(Real-life形式) 8/10 80%
合計 66/85 78%

作文の採点・合格ラインの変動(近年の最高点は72点)・マークミスなどの不安要素はありますが、まあ何とかなりそうですかね。二次試験の対策を始めることにします。間違った問題の復習もしなくては。

ところで、二次試験の過去問題(?)って公開されていませんよね? 準1級に挑戦するにあたり、まだ問題集や参考書の類は買っていないのですが、さすがに丸腰で面接に望むのは不安なので、何か書籍を見繕うことにします。

2011-01-23

2010年度 英検準1級(第3回) ~ TOEICに慣れた視線から見た英検の感想

今日は英検準1級の一次試験を受けに行きました。TOEICは(IP試験で)さんざん受験したことがありますが、いわゆる「英検」を受けたのは非常に久しぶりで、なかなか新鮮でした。解答用紙にアンケートのようなものがあって、「過去に合格した級」をマークする欄があったのですが、「そういえば、かつて若かりし頃に3級を受けたっけなあ」などと思いつつマークしました。というわけで、TOEICに慣れた視線から見た英検の感想についてまとめておきます。

まずは筆記問題です。大問1の語彙問題ですが、過去問題で何度か挑戦していたので重々分かってはいたものの、やはり難しい……。TOEICではお目にかかれない単語がいろいろ出てきます。よく分からなかった問題には(後で見直すために)問題用紙に「?」マークを書いていたのですが、今見ると25問中13問に「?」がついていました。結局、後から見返す時間なんてなかったのでそのままにしましたが。

大問2の読解問題(空所補充)は、現行のTOEICで言うとPart VIにちょっと似ています。ただし、TOEICでありがちな一目見て答えがわかるような文法問題はありませんし、文章量も多いので、ちゃんと文章を読んで内容を把握する必要があります。

大問3の読解問題(一致選択)がかなり大変で、TOEICのPart VIIの長めの文章よりもさらに長い文章で、かつ中身のある文章なので、読むのに相当苦労しました。TOEICのPart VIIでは「問題文を先に読んで、それから本文を読む」という有名なテクニックがあり、これは英検の読解問題でもそれなりに有効ではありますが、英検の大問3の場合、問題の選択肢自体も長めの文章が並んでいるのが地味にきついところです。ここは配点が各2点なので重要です。

大問4の作文問題は、普段英文を書く際に、辞書サイト・翻訳サイト・Google先生にいかに依存しているかを思い知らせれました。気の利いた言い回しの一つも使いたいところですが、適切な表現が頭の中から出てこず、仕方なく相手のメールに書いてある表現をそのまま流用してごまかしてみたり。

作文の内容を問題用紙に書き写す時間がなかったので詳しく覚えていませんが、「ペットを捨てるのはなぜだと思う?」みたいな話については「昨今の不況で経済的な余裕がなくなったため」みたいな理由で文章をでっち上げました。過去問題をやった際に何度か作文もしたわけですが、何かにつけて「(不況の影響で)カネがないため」というのを理由にして文章を書いていたので、今回もその方向に無理やり持っていきました。

筆記試験の全問題を解き終わったところで残り時間が10分弱しかなく、あわててリスニングパートの「下見」を始めました。TOEICと違ってリスニングとリーディングの順番が逆なので、筆記試験を早めに終わらせてリスニングの準備をするというテクニックがメジャーなようです。もっとも、英検のリスニング問題は(TOEICとは違って)問題文が印刷されていない(選択肢だけしか印刷されていない)ので効果は限定的ですが、それでも4つの選択肢を見ればある程度は話題の予想はつきます。

リスニングのPart1は、旧制度のTOEICのPart IIIにちょっと似ています(旧TOEICでは、たしか1つの会話につき1問でした)。とはいえ、TOEICと比べると会話が長いし、問題文が印刷されていないのでそう楽ではありません。

Part2はTOEICのPart IVに似ていますが、読み上げられる文章はかなり長いし、1つの文章につき2問あるし、例によって問題文は印刷されていないし、かなりきついパートです。ここが準1級で最も大変なところだと思います。私はここでかなり勘頼みのマークを強いられるはめになってしまいました……。

Part3はTOEICにはないタイプの問題で、実生活でありそうなシチュエーションの元でアナウンスが流れ、適切な行動をとるための選択肢を選ぶというものです。各問題の前に状況を把握するための時間(状況説明の文章を読むための時間)が10秒与えられるのと、アナウンス(問題文)自体がさほど難しくないことも相まって、少なくともPart2よりはだいぶ簡単です。にもかかわらず、このパートは配点が各2点もあるのは解せないところです。もっとも、私は少なくとも1問(下手すると2問も)間違ってしまったのですが……。

正解発表は月曜日の午後とのことなので、後ほど答え合わせと間違った箇所の復習をやろうかと思います。問題用紙を持って帰れるというのは英検のいいところですね。

2011-01-22

英検準1級・過去問題(2009年度第2回)

いよいよ明日は英検一次試験の日です。手持ちの過去問題で最後に残っていた2009年度第2回をやってみました。

STEP EIKEN Grade Pre-1 (2009-2)

語彙(空所補充) 20/25 80%
読解(空所補充) 2/ 6 33%
読解(一致選択) 14/20 70%
作文(英作文) ??/14 ??%
聴解(会話文) 10/12 83%
聴解(説明文) 7/12 58%
聴解(Real-life形式) 8/10 80%
合計 61/85 72%

またしても微妙な結果に。この回の合格点は「68点」とのことで、英作文で8点も必要になるレベルです(英作文の配点は2点刻みのため)。英検の長文問題は時間がかかるしよく分からないし、正直勘弁してほしいところです。

リスニング最後のReal-life形式の問題で、完全に分かっていたはずなのに間違っていた箇所があって疑問に思っていたら、選択肢を選び間違えてしまっていました。Real-life形式の問題では、選択肢に出ている内容が一つずつ順番に述べられるパターンが多いのですが、「前から3番目に言われたのが正解だな」と判断した時点で「選択肢の3番目」を選んでしまい、「選択肢が並んでいる順番と問題文で言及される順番が一致しているわけではない」という罠にはまってしまいました。本番で同じミスを犯さないようにしなくては。

2011-01-20

英検準1級・過去問題(2009年度第3回)

今日は比較的早く帰れたので、もう一つ英検準1級の過去問題を解いてみることにしました。今回は2009年度第3回です。

STEP EIKEN Grade Pre-1 (2009-3)

語彙(空所補充) 21/25 84%
読解(空所補充) 5/ 6 83%
読解(一致選択) 16/20 80%
作文(英作文) ??/14 ??%
聴解(会話文) 9/12 75%
聴解(説明文) 8/12 67%
聴解(Real-life形式) 10/10 100%
合計 69/85 81%

おお、すごい。この回の合格点は「68点」なので、英作文なしで合格ラインに到達してしまっています。本番でもこれくらい取れればいいんですけどね。

2011-01-18

英検準1級・過去問題(2010年度第2回)

1月23日に英検準1級の試験が控えているので、前回の試験(2010年度第2回)の問題を解いてみました。結果は以下のとおり。

STEP EIKEN Grade Pre-1 (2010-2)

語彙(空所補充) 21/25 84%
読解(空所補充) 4/ 6 67%
読解(一致選択) 12/20 60%
作文(英作文) ??/14 ??%
聴解(会話文) 10/12 83%
聴解(説明文) 5/12 42%
聴解(Real-life形式) 8/10 80%
合計 60/85 71%

かなり厳しい結果です。この回の合格点は「68点」だったので、英作文で14点中8点取れているなら合格ということになります。試験直前の時点でこんなぎりぎりではお話になりません。

特にリスニングのPart2(説明文)がひどく、正解率半分以下という体たらく。これは、前半の筆記試験の時間配分を誤ったことも要因の一つです。90分もあるから時間は十分余るだろうと思い、特に長文問題に時間を費やしていたのですが、その後の英作文にもかなり時間を取られてしまい、リスニングパートの問題の「予習」をする時間が取れなくなってしまいました。TOEICと異なり、リスニングでは問題文が印刷されていない(回答の選択肢しか印刷されていない)ため、筆記試験の時点であらかじめ選択肢だけでも読んでおいて、どんな会話文が来るのか予想しておくようにしないと対応できませんね……。

時間を費やしたはずの長文問題も出来が悪いと言わざるをえません。リスニングの時も思ったのですが、自分にとってなじみのないテーマだととたんに理解がおぼつかなくなる傾向があるようです。

こうも合格ラインぎりぎりの点数だと、全体で14点もある英作文の採点基準が気になるところです。英作文の問題では、あくまで自分の意見とその根拠をちゃんと書けていればそれでよくて、意見の内容自体はどうでもいいのかなと思っていますが、実際はどうなのでしょうね。今回の英作文問題では、トピックの一つが「友達の息子は男子校に行っているけど、男女別学の学校にいくことについてどう思う?」みたいな内容だったので、「男の子にとってはあまりよくないと思うよ」「女の子の扱いを覚えられなくなっちゃうよ、私みたいにね!」といったちょっとふざけた感じの回答をしましたが、もっと優等生的な人物を演じるのが無難なのかも。

そういえば、上のくだりは "They cannot learn how to deal with girls, like me!" と書いたのですが、これだと「私みたいな女の子」という意味になってしまうんですかね? そもそも「女の子の扱い」を「deal with」で表せるのかどうかもよく分かりません。やはり、あまり背伸びしないで分かりやすい無難なことだけ書くのが確実でしょうか。

2011-01-16

Yahoo! Japanのインターネットドリルの問題をダウンロードしてCSVファイル化するスクリプト

Yahoo! Japanの「学習」カテゴリには「インターネットドリル」という教材があります。このドリルの問題をダウンロードしてCSVファイルに保存するPerlスクリプトを作成しましたので、Gistに置いておきます。<https://gist.github.com/781581>

来週1月23日に英検準1級を受ける予定になっています。個人的には、資格試験に合格したところでほとんど役には立たないと思ってはいますが、合格に向けて勉強すること自体にはそれなりに意味があるかと思っています。

TOEICと比較して、準1級では語彙力が問われます。直接的なボキャブラリが必要な語彙問題もだいぶ難しいのですが、長文問題に出てくる単語が難しいのが地味に厳しいところです。前後の文脈である程度推測できることも多いのですが、何度読みなおしても意味が取れないこともしばしばあります。

そこで、前述のインターネットドリルにある英検向けのドリルをやってみようと思ったわけですが、ブラウザ上でいちいちクリックしながら解くのも面倒なので、例によってWeb::Scraperを使ってスクレイピングして、CSVファイルに保存するPerlスクリプトをでっち上げた次第です。

使い方ですが、例えば「英検準1級単熟語マスター3000 (vol.1~3)」をダウンロードする場合、以下のようにURLを引数に渡せばOKです。「yahoodrill_23004.csv」といった感じの名前でCSVファイルが生成されます。

perl makecsv_yahoodrill.pl "http://stepup.yahoo.co.jp/drill/drill.html?co=23&di=23004&gi=03"
perl makecsv_yahoodrill.pl "http://stepup.yahoo.co.jp/drill/drill.html?co=23&di=23005&gi=03"
perl makecsv_yahoodrill.pl "http://stepup.yahoo.co.jp/drill/drill.html?co=23&di=23006&gi=03"

それにしても、ちょっとした作業をこんな感じでサッとプログラムを書いて実現するというのは気持ちのいいものです。コンピュータによる自動化は素晴らしい。唯一の難点は、ダウンロードした3000問の問題を来週の英検までにやる暇があるのかどうかという点ですね。脳のメモリに単語をダウンロードするのも自動化したい……。

2011-01-15

「Smart.fm List Converter」のソースをGitHubに置きました

現在、いくつかsmart.fm関連のWebアプリケーションを公開しています。<http://en45masao.appspot.com> 先日、これらアプリのソースファイル一式をGitHubにpushしておきました。<https://github.com/en45masao/en45masao-tools>

私が英語学習で使っているsmart.fmでは、教材コンテンツを外部から利用できるAPIを提供しています。ただし、「Smart.fm API のサポート停止のお知らせ」という話が出て、公式には去年2010年の9月からサポートが停止されてしまいました。

しかし、実際には「API自体はストップしないが今後は予告なく仕様を変更します」ということらしく、現時点でもsmart.fm APIは一応動いています。そこで、APIを使ってWebアプリを作り、AppEngineのインフラ上で公開したのでした。

作成したのは「Smart.fm List Converter」というアプリで、smart.fmの単語リストをCSVファイルに出力するアプリです。本家smart.fmのサイトでは、リストをCSVファイルに出力する機能を提供しておらず、ユーザーからエクスポート機能の要望が多かったにもかかわらず、公式にはサポートされていない状態でした。そのため、このアプリを公開したときにはかなりの反響があり(声1声2)、多くのsmart.fmユーザーのお役に立てたようです。

あまりいないとは思いますが、smart.fmユーザーの方で、アプリを改良したいという開発者の方がいるならば、利用してください。まあ、サポートが停止されてドキュメントも非公開になったAPIをいまさら使いたがる人はいないでしょうけど。

アプリの技術的な話をすると、アプリのほとんどの処理をクライアント側(HTML/CSS + JavaScript)でやるような作りにしているため、せっかくのサーバ側(AppEngine)の処理能力を有効に生かせていないんですよね。JavaScript側でsmart.fmリストの取得・解析からCSVデータの生成までやってしまっているので、サーバ側では単に「ファイル出力」をするためだけにAppEngineを使っているという状態。別にAppEngineである必要性はほとんどなかったりします。

ちなみに、AppEngineで使える言語はPythonとJavaの2つがありますが、お手軽そうなPythonの方で組んでいます。勉強のためにと思って、それまで未経験だったPythonで作ってみたのですが、こんな単純な処理だと実質3行程度しか処理がなく、ぜんぜん勉強になりませんでした。

2011-01-10

Yahoo! JapanのTOEIC練習問題をダウンロードしてテキストファイル化するPerlスクリプト

これも、smart.fmで公開したスクリプトです。こちらの方は、特に引数などはありません。

Yahoo! Japanの英検過去問題をすべてダウンロードしてテキストファイル化するPerlスクリプト

GitHubのアカウントを作ったので、以前smart.fmにて公開したスクリプトなどをGistに上げておきます。アカウントを作ってから気づいたのですが、GistってAnonymousでもポストできるんですね……。

使用法:

  1. ActivePerlをインストールするなどして、Perlを使える状態にします(その際、Web::Scraperというモジュールも使える状態にする必要があります)。
  2. コマンドプロンプト上で "perl makecsv_yahooeiken.pl P1" などと入力します(準1級の場合)。("P1" の箇所には、取得したい問題の「級」を入力します。英検の7つの級は、それぞれ "1", "P1", "2", "P2", "3", "4", "5" となります。なお、「準」を表す "P" は大文字です)
  3. ダウンロード元サイトの負荷を考慮して、時間を空けてダウンロードしますので、気長にお待ちください。
  4. 実行が終わると "eiken_P1-2007-1.csv" といった名前のファイルができ上がります。

注意点:

  • 以下のような順番で出力されます: "年度", "回", "問題番号", "問題文", "選択肢1", "選択肢2", "選択肢3", "選択肢4", "解答番号"
  • ActivePerl(5.12.2)でしか動作確認していません。今回はWeb::Scraperというモジュールを使っていますが、これだけはActivePerlに標準でインストールされていないので、別途インストールする必要があります。

2011-01-08

TOEIC IPの結果

去年11月に社内英検(TOEIC IP)を受けていたのですが、ようやく結果が判明しました。

LISTENING 455
READING 430
TOTAL 885

「700点台後半を中心に±50点あたりかな」と予測していましたが、予想を大きく上回るスコア。一年前の785点からきっかり100点のアップです。

これで860点を超えたので、TOEICの定めるところの「レベルA: Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」に到達したことになります。言うまでもありませんが、現状では「Non-Nativeとして十分なコミュニケーション」なんてできやしません。

スコアが上がったのは嬉しいことは嬉しいのですが、問題を解いているときの感触と実際のスコアとの間にかなりのギャップがあって、やや困惑気味です。TOEICのスコア算出方式はいろいろ複雑なようですが、今回の885点というスコアからすると、全問題のうち9割くらいは正解していることになるかと思います。しかし、実際に問題を解いている際、特にリスニングで、会話の内容がきちんと理解できて確信を持って回答できている問題数は半分程度であるのが実情です。正直なところ、ここ最近はTOEICで点を取る技術ばかり上達しているように思えてなりません。

世の中のTOEIC860点くらいのスコアの方は、だいたい何割くらいの問題を自信を持って回答できているものなのでしょうか? ちょっと気になるところです。

2011-01-04

「解決」とは?

Android環境の構築中、以下のようなダイアログが出てきました。画像の下の方、「解決」とはなんぞや?

Create new Android Virtual Device (AVD)

まあ、「960×480」という値から想像がつくと思いますが、要するに、原文だと「Resolution」で、つまり「解像度」のことです。文字列リソースだけを独立して翻訳していてこういうことになったのでしょうかね。

「ITエンジニアであれば英語はできて当然。日頃から英語に慣れる意味でも、日本語化したアプリを使うのではなく、英語版をそのまま使うべし」という話もあるかもしれませんが、私の場合、プログラミングをやっているときには、開発以外のことに脳のCPU時間を消費してしまうのが嫌で、極力英語を避けてしまいがちです。Webで調べごとをする際なども、基本は日本語のサイトしか読みに行かず、日本語でめぼしい情報が見つからない場合のみ、いやいや英語のサイトをあたるような体たらく。英語だと読むのに時間もかかりますしね。

いずれ、英語の情報源を何の苦もなく吸収できるようになりたいものです。

2011-01-03

2010年のsmart.fmでの総勉強時間

2年ちょっと前くらいから、英語勉強の一環としてsmart.fmを利用させてもらっています(ユーザーアカウントはen45です)。smart.fmは語学学習のためのSNSサイトで、私は主に単語学習アプリとディクテーションアプリで勉強しています。

smart.fmでは教材コンテンツを外部から使うためのAPIを提供していて、そのAPIの中にはsmart.fmでの学習履歴(勉強した日時や時間等)を取得できる機能もあります。残念なことに、すでにAPIのサポートは打ち切られてしまいましたが、現時点ではまだ動作はしています。

こんなのは去年のうちに振り返っておくべきことですが、smart.fm APIを使って、2010年のsmart.fmでの総勉強時間を出してみました。

Monthly Study Time - en45 (2010-12-31)

去年一年間の勉強時間は、単語学習が92時間28分・ディクテーションが41時間43分で、総勉強時間は134時間11分となりました。こうしてみると、9月まではいったい何をやっていたんだという気分になります(何かあったっけか?)。5月なんかは一日平均10分未満の勉強時間という体たらく。今年は、今のペース(去年後半のペース)を保って勉強を進めるつもりです。

2011-01-02

Android開発環境構築でちょっとはまる

2011年にもなって、ようやく重い腰を上げてAndroidの開発環境を整えました。今後、業務でもAndroidがらみの仕事が増えますし、個人的にもAndroid端末を手に入れたので、Androidアプリ開発への興味が高まってきたところでもあります。

ちなみに、入手した端末は、去年一部で話題になった「月額8円」で入手可能だった「IS01」です。バージョン1.6からメジャーアップデートができないようですが、この値段であれば文句は言いません。

本題に戻ってAndroid開発環境構築ですが、ウェブ上にいくらでも参考資料があるので詰まるところなんてないだろう……と思っていたら、いきなりAndroid SDKのインストールではまりました。

Download the Android SDK」から、「Recommended」とされているインストーラ版の「installer_r08-windows.exe」をダウンロードして実行したのですが、以下のような画面が出て先に進みません。

Java SE Development Kit (JDK) not found.

見ての通り、JDKが見つからないとの仰せが。すでにJDKはインストール済みのはずなのになぜ? と思いつつ、一応「Java SE Downloads」から、現時点での最新版JDKである「Java SE 6 Update 23」を取得して更新したのですが、状況は変わらず。

仕方ないので「installer_r08-windows.exe」で検索すると、「Issue 13003: installer_r08-windows.exe fails to detect Java SE JDK on Windows 7 64-bit」という情報がひっかかりました。なるほど、Android SDKのインストーラは、レジストリ"HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\JavaSoft"を見にいってJDKの有無を判断しているようですが、JDKが設定している本来のレジストリ"HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\JavaSoft"を見ていないので、このようなことが起きているようです(うちのPCはWindows 7 64bit版です)。

You have the 64-bit JDK installed. The installer_r08-windows.exe is looking in the registry for the 32-bit version (HKLM\Software\Wow6432Node\JavaSoft) instead of the 64-bit location (HKLM\Software\JavaSoft). From regedit, I exported my JavaSoft key to a reg file, edited the regfile with Wow6432Node in the paths, and imported. It was enough to get the installer to figure out where the JDK was installed and move forward without problems.

Issue 13003: installer_r08-windows.exe fails to detect Java SE JDK on Windows 7 64-bit

64bit版のJDKをインストールしたね。「installer_r08-windows.exe」は、64bit版のレジストリではなく、32bit版のレジストリを見にいっている。私はregeditを使って、"JavaSoft"のキーをregファイルにエクスポートして、そのregファイルの中のパスに"Wow6432Node"を付けるよう編集して、インポートした。これで、JDKがどこにあるかをインストーラが把握できるようになって、問題なくその先に進むようになった。

というわけで、そのページのコメントにも書いてあるとおり、"HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\JavaSoft"のレジストリをファイルにエクスポートして、エディタで"HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\JavaSoft"の文字列をすべて"HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\JavaSoft"に置換して、インポートしてみたところ、以下のように正常にインストールすることができました。

というわけで、そのページのコメントにも書いてあるとおり、以下の手順を行ってみました。

  1. "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\JavaSoft"のレジストリをregファイルにエクスポートする。
  2. エディタでregファイルを開き、"HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\JavaSoft"の文字列をすべて"HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\JavaSoft"に置換する。
  3. 編集したregファイルをインポートする。

すると、以下のようにJDKが認識され、正常にインストールすることができました。

Java SE Development Kit (JDK) version 1.6 has been found.

まあ、「android-sdk_r08-windows.zip」の方をインストールしてもよかったんでしょうけどね。