2011-02-22

2010年度第3回 英検準1級 二次試験

日曜日に英検準1級の二次試験を受けてきました。結果から言うと大失敗で、あまりのしゃべれなさ加減に自分でもあきれました。正直思い出したくもないというのが本音ですが、臥薪嘗胆という言葉もありますし、自分の失敗の様子を記録して、失敗を今後の糧として次回に臨みたいと思います。語学というものは恥をかいて上達するものなのです……。

ナレーション

英検二次試験の問題は何種類か(3種類?)用意されているようで、私は「商店街」の問題でした。以下の4コマを1分間見て、2分間でストーリーを説明すればいいのですが……。

  • 1コマ目: 商店街に客が少なくて店の人達が困っている様子。
  • 2コマ目: 商店街の会合で何かやろうと議論している様子。ホワイトボード上の案: 木を植える・花壇を作る・ベンチを設置
  • 3コマ目: その後、会合で出た案を実施して商店街の通りを改装し、商店街に人がたくさん来ている様子。
  • 4コマ目: 秋になって、植えた木の落ち葉の掃除が大変そうな様子。

この4コマを見て、どんなストーリーなのかいまいち読み取れず困惑しました。そもそも客が少ないから木を植えたり花壇を作るという発想がよく分かりませんし、4コマ目が唐突な感じで、このストーリーはトータルとして「ハッピーエンド」なのか「バッドエンド」なのか、よく分かりません。客が増えたから成功なのか、後始末が大変だったから失敗なのか。当初の予定では、最後のコマを見て「彼らは幸せそうでした」とか「彼はその結果に落胆しました」といった全体を統括する「シメ」のフレーズを作って締めくくろうと思っていたのですが、どうすればいいのか……。

悩んでいるうちにあっという間に1分間が過ぎ、ナレーション開始です。最初の1フレーズは問題カードに記載されているのでそれを読むだけですが、スムーズに話せるのはここまで。その後はさんざん詰まりながら、絵に描かれていることをぽつりぽつりと話すのが精一杯。コマにせりふがある場合は直接話法でごまかせますが、それ以外のコマはろくなことが言えない。最後のコマもシメの文章を思いつけず、尻切れトンボ状態に。時間もだいぶ余ってしまい、空白の時間に耐えられず「That's all.」と言って終わらせました。

この時点でほぼ失敗したなと思い、かなり戦意喪失モードでしたが、とにかく最後までやらなくては、と質疑応答に臨みました。

質疑応答

1問目は定番の「もしあなたが○コマ目の登場人物だとしたら、何を言った/考えた/思ったでしょうか?」の質問で、「4コマ目で掃除している人はどう考えていると思いますか?」でした。前述のように、4コマ目の意図が読み取れなかったため途方にくれました。4コマ目の絵に「It's a hard work.」みたいなことが書かれていた(と思う)ので、直接話法で「私は考えたでしょう“掃除するのは大変だ”と」とだけ言ったのですが、これで点がもらえるわけもないので、しばらく間が空いた後「だけど(客を呼ぶ)活動は成功した。私はその結果に満足している」みたいなことを言ったつもりです(が、伝わったかどうかは不明)。

2問目は事業を経営することがどうのこうのという質問でした。質問で何を聞かれているか(「I beg your perdon?」で聞き返しても)よく分からず、適当に「I think so.」と回答するはめに。その後何か言わないといけないと思って「世の中にはニッチ市場がたくさんある。そこを狙えばうまくいくかもしれない」みたいなことをしどろもどろで伝えました。

3問目はボランティアを教えることの重要性(ボランティアの重要性を教えることだったかも)がどうのこうのという質問でした。これまた何がなにやらわからず、「それは重要です」と言ってごまかして、何か言わないと……と思い「ボランティア活動のやり方を教えることで、人々のモラルも向上する」みたいな文章をでっち上げて、とぎれとぎれに言ったつもりです。質問に対する答えにもなってなさそうですし、まったくもって整合性のない発言です。

4問目はえらく唐突で、地球温暖化についての質問でした。そもそもなんでこのテーマで地球温暖化の話が出るのか意味不明で困惑しましたが、とにかく何かしら言わないといけないので、「それは重要です。エネルギーの使用量を減らすことで天然資源の消費量を減らせます。それは環境を保護する助けになります」みたいなことを言ってごまかしました。

以上、約10分間、とにかく自分の英語能力の低さを嫌というほど味わいました。

分析

こうも散々な結果に終わった原因は、直接的には「準備不足」です。二次試験対策本(過去問題)を購入したのが2月10日で、パラパラ見始めたのが2月13日から。その後は、行き帰りの電車や会社の昼休みなどに本を見ながら頭の中で面接のシミュレーションをしてみたりしたものの、声を出しての練習は帰ってからでないとできません。しかし、直前の一週間は帰宅後に毎日練習をやろうと思っていたのですが、ちょうどその頃どんどん仕事が忙しくなって、連日帰りが午前様の状況となってしまいました。集中練習をしようと思っていた試験前日も休日出勤で、結局まともに練習をしたのは前日の夜という体たらく。10回以上やってみたのですが、ナレーションにしても質疑応答にしても、一度として満足のいくように話せませんでした。

しかし、それ以前の問題として、自分の言いたいことを瞬時に英語で組み立ててアウトプットする能力というのが決定的に欠けているなと感じました。スピーキングの際に、自分の頭の中では「日本語文を英文に翻訳する」ということをいちいちやっているような感じで、思ったことが即座に出てこない。とりわけ試験のような場だと、もたもたして時間が過ぎるにつれてどんどん頭の中が真っ白になっていく感じです。自分の場合、リスニングについては頭の中で日本語を介在させずにそのまま理解することができつつありますが、スピーキングについては、ごく限られた言い回しを除き、とてもそんなことはできない状態です。

この件については、いろいろな方から「瞬間英作文」のトレーニングを薦められたので、次回までの準備として取り組んでみたいと思っています。しかしながら、どうも私は本を使っての勉強があまり続かない傾向にあるので、なにかアプリ的なものがないかと思っています。

当日の雑感いろいろ

  • 会場では、入口で携帯電話を入れるための袋を渡されます。どうもこの袋の色で問題の種類が異なるようです。
    • 私は緑でした。
  • だいぶ早く着いたので、待合室(教室)の中で2番目でした。そのせいかあまり待たずにすみました。
  • 面接カードに名前やら個人番号やらを記載・マークするのですが、右半分は評価シートになっています。それによると:
    • ナレーション: 5段階評価×3つのポイント?→15点
    • 質疑応答: 5段階評価×4問→20点
    • アティチュード: 5段階評価→(何らかの変換?)→3点
  • 全体的に受験者は若い人が多めで、女性の方が多かったようです。
    • ほとんどの人がカジュアルな格好でした。
  • 受験者の中に、小学生っぽい男の子と、制服を着た女の子(中学生か高校生)がいました。
    • 二次試験の会場にいるということは、一次試験を合格しているわけです。すごいなー。
  • 待合室から面接室の前に移動した後、並んでいる椅子に座ってしばらく待つわけですが、廊下なので寒い……。
    • 面接室の中から声が漏れ聞こえてくるので、何かのヒントにならないかと耳をすましてみるのですが、聞き取れませんでした。
  • 面接官の方は、私の時は初老の日本人男性でした。
    • 発音はゆっくり目で、特に聞き取りにくいということはありませんでした。
  • 帰ってから気づきましたが、会場(高校)は土足でOKでした。
    • 受験票に「上履き必須」とあったから、わざわざスリッパを買ってきたのに。
    • 雨天や雨上がりの場合だけ上履きを使わせるつもりだったのかも。

2 件のコメント:

  1. 全く同じ体験をしました。試験後、とても落ち込みましたが、今、次回の試験のために勉強中です。

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。お互い、次回がんばりましょう。しかし、(わずか10分程度の)二次試験だけを受験する場合でも、受験料はフルプライスなのはつらいところですよね……。

    返信削除